2026年9月5日(土)、イオンモール祇園1階スマイルコートにて、日本イーライリリー株式会社主催のアルツハイマー啓発イベントが開催されました。
今回は、登壇された広島市立北部医療センター安佐市民病院 脳神経内科主任部長・広島市北部認知症疾患医療センターセンター長の山下拓史先生のお話をお伺いしました。
そしてこのイベントを取りまとめたPR企画担当の小池さんにもお話を伺いました。
なぜショッピングモールで啓発イベントを?

今回のイベントを企画した背景について、2025年からこの取り組みに携わっている小池さんにお聞きしました。
日常の中で『あれ?』と思うような物忘れは自分自身にもあり、決して他人事ではないと感じています。『自分には関係ない』で終わらせるのではなく、ご家族で健康について話し合うきっかけにしてほしいという強い思いがあります。
この啓発イベントの目的はなんですか?
本活動は薬の販売や売り上げを目的としたものではなく、一人ひとりが自身の健康について知識を深め、考えるきっかけをつくることが目的です。
認知症やアルツハイマーの兆候があっても、家族間では少し切り出しにくいテーマですよね。
だからこそ、お買い物ついでにふらっと立ち寄れるショッピングモールのような場所でポップに話を聞ける機会をつくることで、幅広い世代の方に専門医の先生のお話を届けたいと考えています
認知症とアルツハイマーの違い、知っていますか?
実は、広島県は全国で11番目にアルツハイマーが多い地域と言われています。
認知症とは
認知症とはさまざまな原因によって記憶や認知機能が低下した「状態」のことをいいます。
アルツハイマー病とは
アルツハイマー病とは認知症を引き起こす原因となる「病気(症状)」のことをいいます。
認知症の原因の約7割をアルツハイマー病が占めています。
アルツハイマー病の原因とは?

アルツハイマー病では、もの忘れなどの症状が出る10年から20年以上も前から、原因物質の一つである「アミロイドβ」というタンパク質が脳にたまり始めるといわれています。
脳にアミロイドβが異常にたまると、脳の神経細胞が減り、その結果もの忘れが増えるなど、認知機能や日常生活に支障をきたすようになっていきます。
イベント舞台は『アルツハイマー921号室』?違和感に隠されたサイン

会場に設置された特設舞台の名称は、少し変わった『アルツハイマー921号室』。
この「921」という数字は、世界アルツハイマーデーである9月21日(9月は世界アルツハイマー月間)にちなんで名付けられています。
一見普通のお部屋に見えますが、よく見るとさまざまな“違和感”が散りばめられています。

あるはずのものがない同じメモがあちらこちらに貼ってあったり・・・

繰り返し同じものを買ってしまいアイスクリーム冷蔵庫(冷暗所)で溶けている賞味期限切れの食品がたくさんあったりしませんか?
少しでも「あれ?」と感じたときに早く気づくことができれば、進行を遅らせることができます。
現状、完全に治すことは難しいものの、早く気づけば気づくほど進行を遅らせることが可能です。
だからこそ、自分ごととして知ってもらい、変化に気づくきっかけづくりを今後も続けていくとのことでした。
今からできる!予防方法として大切にしたい3つのこと

日常の中で取り組める予防法についても、以下のポイントが紹介されました。
その1.運動療法
散歩などの有酸素運動をはじめ、筋力強化トレーニングや平衡感覚トレーニングなどを組み合わせて行いましょう。
その2.人とかかわること(社会活動)
人とコミュニケーションを取ることは、脳への良い刺激になります。自身の能力や関心・興味のある活動を探して積極的に参加してみましょう。
その3.生活習慣を整える
栄養バランスを考えた食事、禁煙、十分な睡眠など、規則正しい生活を送ることが予防へとつながります。
これらは特別なことではなく、日常で少しずつでも取り組める内容ですよね。
自分の健康に目を向け、日頃の生活習慣を整える大切さを実感しました。
来場者へインタビュー!
実際に来場された参加者からのお声を頂きました。
お母さん他人事ではないと感じて参加しました



偶然お友達からこのイベントのチラシをもらって知りました。友達のご主人が認知症になったこともあり、『決して他人事じゃないな』と感じて参加しました



自分も年齢を重ねてきたので、まずは自分事としてしっかり話を聞いてみようと思って立ち寄りました
このように、身近なきっかけや自身の年齢を意識して、真剣に耳を傾ける方の姿が多く見られました。
未来へ向けたメッセージ


さいごに、小池さんより読者の皆様へメッセージをいただきました。
当事者の方々やご家族、周囲の方々に、アルツハイマー病の初期症状である『もの忘れ』をはじめとする正しい理解を深めていただきたいと思っています。
今回の記事を通じて、読者の皆様にとってもアルツハイマー病について考えるきっかけにしていただけたら大変幸いです





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